あなたの言葉が、世界一。

せっかく読んだ本の言葉を、第3のビールやハイボールと一緒に忘れないように。

「俺にかかればどうにもならん」 森見登美彦 恋文の技術

たとえどうにかなるものでも、
俺にかかればどうにもならんと思う。

森見登美彦 恋文の技術 P.12

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

 

 物事をひっかきまわしたり、既に混乱を極めている現状をさらに引っ掻き回す人って、いる。しかも本人にはほんの少しの自覚しかなく、いや、ほんのちょっと自覚があるのがたちが悪い。
「別に引っ掻き回したいわけじゃないんだけどね」なんて余計な前置きをしたうえで、心置きなく、くっちゃくちゃにしていく。しかもちょっと笑っていたりする。憎たらしいのだ。

 

とはいえ、余計なアドバイスというのは気持ちがいい。
特に自分が当事者ではない場合、言いたいことだけを言って、気を使われているのはわかりつつ、自分の意見にうなづいてくれている人を見て、ちっぽけな自尊心は十分に満たされる。
首を突っ込みたくなる気持ちはわかる。でもぐっとこらえて突っ込まずにいたい。
外から眺めるというのもむずむず楽しいもの。

恋文の技術は、帯の文章の勢いが好きで、あえて取っておいている。

「一筆啓上、文通万歳!」
「男なら、いや女でも、書きたまえ、送りたまえ。」