あなたの言葉が、世界一。

せっかく出会った言葉を、第3のビールの力で忘れないように。

「社会的な自分の位置」 羽田圭介×オードリー若林 SWITCHインタビュー

テレビ見たらおいしそうなものとか出てくる。
それが買えないことが普通に悔しい。
社会的な自分の位置を感じてしまう。

羽田圭介×オードリー若林 SWITCHインタビュー

 

スターバックスに普通に入って、なんてことないのだという顔をして、注文することができるようになったのは、いったいいつからだっただろうか。
親父に連れられて初めて入った千葉県のあのお店は、ガラス張りの窓際にパソコンを開いているお洒落な大人たちがいて、本を読んでいる女性が優雅にコーヒーを飲んでいて、明らかに場違いな印象を感じていた。

 

いまでは自分がスターバックスという風景を作る一部になっていたり、もしかするといなかったりするかもしれない。

 

これは単純に年を取ったということだけでなくて、パーソナルな環境ではないところでも、そこそこ自然体でふるまえるようになった、とか、自分の働いたお金で、自分で選択して買っているのだという自信がついた、とか、小さな自尊心アップの要素が積み重なってきて、なせるようになった気がする。
結局注文できるのは、きらきらとしたトッピングのついていない味気ないコーヒーだったりするので、決してスターバックスの利点を最大限生かしているわけではないのだけれど。

 

一方で流行りのコーヒーショップには一人で入れない。

これは自分の位置の問題なのか、はたまた、フラッとそういうお店に入れる人の鈍感力というか物おじしない心が強すぎるのか。

 

位置が変わることで、生活の納得度が上がる。

 

上司に連れられて行った焼肉屋で、おいしいお肉の味を知ってしまった。
両面を5秒あぶるだけ、すき焼きのように卵黄につけてご飯と一緒に食べるあのお肉の味を知ってしまった。
「そうなるとチェーン店には戻れない」と続けたくなるけど、そうでもない。

チェーン店も十分すぎるほどおいしいのだ。
逆に、もしかすると世の中には、魔法のようにおいしいお肉があって、悪いことをして稼いでいる大人だけが楽しめるきらめく世界があるのでは、とむかむかしていた頃に比べて、チェーン店の納得度は上がった。
いくら美味しいといっても、まああの程度ならコストパフォーマンス的にはこっちでもいいよねという選択ができるようになった。

 

位置が上がると視野が広がる。
見たくないものも見えるかもしれないが、これまで見えなかったものも見える。
比べることで不幸もあるだろうけど、幸せだって比べないとわからない。と。