あなたの言葉が、世界一。

せっかく読んだ本の言葉を、第3のビールやハイボールと一緒に忘れないように。

「自分が楽だから人を神格化する」 GRIT アンジェラ・ダックワース

 自分が楽だから人を神格化する

アンジェラ・ダックワース GRIT

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 今となっては片鱗も見ることはできないのだけれど、小学生の時にいわゆるがり勉だった。出題範囲の決まっているテストでミスをすることなんてほとんどなく、元気に無邪気に100点の答案を積み重ねていた。
授業以外に勉強をしていない子供からしたら、それは驚くべきことで、「天才じゃん」とか言われて、10歳くらいまでは鼻も高々。
それでも、ある時気づいた

 

ちょっと待て、天才じゃない。
お前らより長い時間勉強しているだけだ。
こんなにこつこつ努力しているのに、天才という言葉で片づけやがって。
天才だったらこんなに勉強しないわ。

 

というようなことを言っていた。
言っていたにもかかわらず、最近まですっかり忘れていた。

 

ある業界で天才とか、才能があるとか呼ばれている人が、仕事術を公開する本を読むと、ほとんどの冒頭に

「自分は昔はできない奴だった。改善するためにほかの人よりちょっと長く、深く考えているだけなんですよ」的なことが書いてある。

読み手に共感させるための物語なだけで、

いやいや、実はそんなことないのでしょうよ、

とひねくれた目で読み飛ばし、

さてさて、身に着けたテクニックとやらだけを吸収させていただきましょう

と先の部分を読んでいた。



小学生の時代に、自分で経験までしているのに、全然学べていなかったが、この冒頭の物語のようなことが確かに起きているのだろう。最終的なテクニックは、確かにその人の発見なのかもしれないが、差別優位を獲得できている一番の原動力は、ほかの人がやっていないことを続けていることだ。

 

他人を神格化している場合ではなく、コツコツと自分にとって重要なことを続けないと。